2022年7月18日(月): 失敗しない家つくり シリーズ
第3回 土地探しのポイントとして、どのような点が重要かご存知ですか?
ポイント① 土地探しは競争
家つくりを始めようとする人たちは、先ず、ほとんどの人が土地探しから始めますよね。でも、多くの場合、土地選びの失敗が非常に多いのが実態です。何故でしょうか?
当たり前のことですが、土地を一度購入したら簡単には変えられませんので、どうしても慎重になって、なかなか購入に踏み切ることが出来ません。どうしようかとグズグズ迷っているうちに、目星を付けていた土地はいつの間にか消えている!なんていうことは誰でもある経験かと思います。本当に良い土地は、知らない間に誰かに買われてしまっていることが多いのが実態です。
土地探しをする人は、WEBサイトの土地情報を見ることも多いと思いますが、本当に良い物件は、掲載されて数週間程度で売れてしまい、WEBサイトの土地情報掲載から消えてしまいます。良い物件は土地情報に掲載されている物件全体のうちで10%以下と思った方が良く、それ以外の物件は、何らかの問題があって、なかなか買手が現れずに長期掲載されているケースが多いです。
一般の消費者の目に触れる前に、不動産業者の間でやり取りされて、全く一般向けWEBサイトには情報掲載されずに、水面下で取引されて土地が動いていく場合も普通にあります。従って、信頼できる不動産屋を探すことが、隠れたポイントかも知れません。
土地探しとは、分かり易く例えると、主婦の皆さんがお馴染みの「バーゲンセール品」探しと似たところがあって、ほんの少しの限られた商品を大勢で争っているようなものです。したがって、日頃から、コレという土地に出会ったら、早く決断できるように準備しておくことをお勧めします。
ポイント② 不動産仲介会社の特徴を押さえる
それでは、信頼できる不動産屋を探すには、どうしたらいいでしょうか? そのためには、先ず、不動産屋の特徴を理解することが第一歩となります。不動産屋のビジネスモデルは仲介手数料を得ることなので、どうしても価格の高い土地を売った方が仲介手数料がより多く得られるシステムになっています。そのため、家つくりを考えているお客様の理想の家が建つ土地かどうかよりも、高い土地を購入してもらえるように営業活動しがちなのです。
信頼できる不動産屋を見つけるには、色々な不動産屋めぐりをして、家つくりの相談を持ち掛けて行く中で、不動産屋とのコミュニケーションを図りながら、自分たちの全体的な状況を把握して、土地の事だけではなく、工務店選び、資金計画、アフターメンテナンスなど、総合的な見地から最適な提案・相談ができるかどうか?を見極めていくことが必要です。換言すれば、トータルコーディネーター(全体調整役)になり得る不動産屋を見つけられるかどうかがポイントになります。
ポイント③ 不整形地の活用
土地探しにおいて、オススメのポイントは、ずばり言うと不整形地を上手く活用して家つくりするということです。私が最近つくったガレージ付きアパートも不整形地(いわゆる旗竿地)を購入して建てたものです。不整形地は何といっても土地の価格が安いので、家つくりのトータルコストを押さえつつ、建物に予算を使うことが可能となります。
不整形地は価格が安くて売れ残っている場合もあるので、土地を入手しやすいというメリットもあります。ポイントは、不整形地にどのような家をつくるか?であり、設計能力の高い工務店をどのようにして探すか?です。この場合、不整形地に出会ってから工務店を探し始めたのではダメです。家つくりを始めようと思った時から、土地探しと同時に工務店探しも並行して進めて行くことが大切です。複数以上の工務店とコミュニケーションを図りながら、工務店の特徴(特に、設計能力、アイデア提案能力)を見極めて、自分たちの家つくりを任せられるかどうか?を探ってください。
ポイント④ 理想の土地を見極めるポイント
すべての条件を100%満足してくれる土地なんて、この世の中には存在しません。ほどほどに満足できる土地に出会えたら、むしろラッキーを考えるべきで、60%程度満足できる土地に出会えたら、さっさと購入することが大切です。もっとも、この場合、信頼できる工務店を探しておいて、ある程度の建物プランも検討しておかなければなりませんけどネ。
60%程度満足できる土地を探すために、もう少し具体的にポイントを言うと、MustとWantを自分たちなりに整理しておくことです。
Must = 絶対にゆずれない条件
Want = 出来れば叶えたい条件
家つくりを思い立ったら、家族の間でコミュニケーションを取りながら、上記の観点から何がMustか?を明確化しておくことがポイントです。初めは、何がMustで、何がWantかは分からないのが普通です。土地探しや住宅展示場巡り、工務店探しをしながら、家族の間で話し合いつつ、MustとWantを整理して行きましょう!